資本主義リスペクトな社会主義①「自由と民主主義」
2017年 11月 18日
自由や民主主義を何より大切にするのが社会主義といったら、びっくりされている方がいると聞きました。本当に「社会主義」を名乗ってきた国の行いがあまりに悪すぎるから無理もないですよね。今日はまた別の角度から、日本共産党がめざす社会主義(社会主義も共産主義も同じ意味)について考えてみたいと思います
「社会主義と資本主義は対極」「共産党は資本主義を敵視している」…こんなイメージをお持ちの方はいないでしょうか? これはある意味仕方のないことかもしれません。それでは、あらためて日本共産党の綱領の第5章(共産主義社会について)から引用します。「社会主義・共産主義の日本では、民主主義と自由の成果をはじめ、資本主義時代の価値ある成果のすべてが受け継がれ、いっそう発展させられる」
当たり前ですけど、資本主義社会って、それまでの封建社会や奴隷制社会と比べたら、とてつもなく素晴らしい社会です。人類をすごく進歩させました。生産力や経済の面はもちろんのこと、政治や社会のしくみもです。
だから私たちは、資本主義社会で出来たシステムをすべてぶっ壊して、あたらしい共産主義の社会をつくるなんて、まったく考えてません。むしろ資本主義リスペクト!資本主義の価値を私たちがどう社会主義に引き継ごうとしているのか、未来社会の展望を何回かにわけて考えます
【自由と民主主義】
数ある資本主義の成果のなかでも、これはとりわけ大事です。
自民党政治が歪めてはいるけれど、曲がりなりにも憲法25条では、健康で文化的な最低限度の生活が保障されています。これはなんてすばらしいことでしょう!王様や奴隷主のもとでは、命の危険に常にさらされていたわけですから、資本主義になって「生存の自由」がきちんと保障されるようになったわけです。
さらに、国の主人公として、国民が広く政治に参加する自由(選挙権はもちろん被選挙権)、思想・良心の自由、言論・出版・集会・結社・表現の自由、信教の自由、働く人が団結し団体行動をする自由も保障されています。(こうした自由を保障するために知る権利があります。だからマスコミの報道の自由も大事なんだけど、それこそ安倍政権のもとで壊されてますね)
職業選択の自由もそうです。「蛙の子は蛙」って言葉がありますが、これは封建時代からのことわざです。つまり百姓の家に産まれれば百姓になるしかなった。つまり、青年が自分は将来何になるか志や夢をもてるようになったのも資本主義社会ならではです。(恋愛だって身分違いで最後は心中…なんて小説や浄瑠璃もありましたね)
これらはすべて資本主義の成果です。確かに資本家にとっても、労働者とその家族が、人間らしい生活を営んでもらわなければ、利潤をあげることはできません。人間として対等でなければ、資本家は労働者と契約をむすぶことはできないはずです。
中国や旧ソ連は、この点で資本主義を経ていなかったことが、大きく影響しているのではないかなと感じます。日本は高度に発達した資本主義社会です。曲がりなりにも日本国憲法で自由と民主主義は保障されています。なぜこれをつぶさなければならないのか…くりかえしになりますが、戦前から命をかけて自由と民主主義をもとめてきたのが日本共産党です
【社会主義になっても複数政党です】
自由と民主主義にかかわって…やはりソ連や中国、キューバのイメージから社会主義=「一党制」「反対政党は認めない」というイメージもあると思いますが、それもまったく違います。
そもそもロシア革命直後のソビエトでは複数の政党がありました。ボリシェビキだけでなく、エス・エル党(社会革命党)左派や、その他にも若干の党派は存在していたのです。その後、非常にきびしい経緯をたどって一党制になっていくのですが…
私たちは、資本主義と社会主義がさまざまな面で競争しあって、国民みんなにどちらがよいか選んでもらうことで、未来社会は進んでい行くものだと考えています。だから反対政党を含めて政治活動の自由は厳格に保障しないといけません。
また社会主義社会になったとしても人間は多様です。国民の代表となる政党が1つしかなければ、多様さは保障できないと思います。もちろん共産党を「指導政党」に位置づけるなんてことはありませんし、私たちの世界観を国に押し付けることはきびしく退けれらます。
日本共産党がめざす社会主義社会は、本当に自由で民主な社会ですよ
(今回はこれで終わり。次は経済面について資本主義リスペクトを考えてみます)
「社会主義と資本主義は対極」「共産党は資本主義を敵視している」…こんなイメージをお持ちの方はいないでしょうか? これはある意味仕方のないことかもしれません。それでは、あらためて日本共産党の綱領の第5章(共産主義社会について)から引用します。「社会主義・共産主義の日本では、民主主義と自由の成果をはじめ、資本主義時代の価値ある成果のすべてが受け継がれ、いっそう発展させられる」
当たり前ですけど、資本主義社会って、それまでの封建社会や奴隷制社会と比べたら、とてつもなく素晴らしい社会です。人類をすごく進歩させました。生産力や経済の面はもちろんのこと、政治や社会のしくみもです。
だから私たちは、資本主義社会で出来たシステムをすべてぶっ壊して、あたらしい共産主義の社会をつくるなんて、まったく考えてません。むしろ資本主義リスペクト!資本主義の価値を私たちがどう社会主義に引き継ごうとしているのか、未来社会の展望を何回かにわけて考えます
【自由と民主主義】
数ある資本主義の成果のなかでも、これはとりわけ大事です。
自民党政治が歪めてはいるけれど、曲がりなりにも憲法25条では、健康で文化的な最低限度の生活が保障されています。これはなんてすばらしいことでしょう!王様や奴隷主のもとでは、命の危険に常にさらされていたわけですから、資本主義になって「生存の自由」がきちんと保障されるようになったわけです。
さらに、国の主人公として、国民が広く政治に参加する自由(選挙権はもちろん被選挙権)、思想・良心の自由、言論・出版・集会・結社・表現の自由、信教の自由、働く人が団結し団体行動をする自由も保障されています。(こうした自由を保障するために知る権利があります。だからマスコミの報道の自由も大事なんだけど、それこそ安倍政権のもとで壊されてますね)
職業選択の自由もそうです。「蛙の子は蛙」って言葉がありますが、これは封建時代からのことわざです。つまり百姓の家に産まれれば百姓になるしかなった。つまり、青年が自分は将来何になるか志や夢をもてるようになったのも資本主義社会ならではです。(恋愛だって身分違いで最後は心中…なんて小説や浄瑠璃もありましたね)
これらはすべて資本主義の成果です。確かに資本家にとっても、労働者とその家族が、人間らしい生活を営んでもらわなければ、利潤をあげることはできません。人間として対等でなければ、資本家は労働者と契約をむすぶことはできないはずです。
中国や旧ソ連は、この点で資本主義を経ていなかったことが、大きく影響しているのではないかなと感じます。日本は高度に発達した資本主義社会です。曲がりなりにも日本国憲法で自由と民主主義は保障されています。なぜこれをつぶさなければならないのか…くりかえしになりますが、戦前から命をかけて自由と民主主義をもとめてきたのが日本共産党です
【社会主義になっても複数政党です】
自由と民主主義にかかわって…やはりソ連や中国、キューバのイメージから社会主義=「一党制」「反対政党は認めない」というイメージもあると思いますが、それもまったく違います。
私たちは、資本主義と社会主義がさまざまな面で競争しあって、国民みんなにどちらがよいか選んでもらうことで、未来社会は進んでい行くものだと考えています。だから反対政党を含めて政治活動の自由は厳格に保障しないといけません。
また社会主義社会になったとしても人間は多様です。国民の代表となる政党が1つしかなければ、多様さは保障できないと思います。もちろん共産党を「指導政党」に位置づけるなんてことはありませんし、私たちの世界観を国に押し付けることはきびしく退けれらます。
日本共産党がめざす社会主義社会は、本当に自由で民主な社会ですよ
(今回はこれで終わり。次は経済面について資本主義リスペクトを考えてみます)
by kouzai2007
| 2017-11-18 16:32
| this is日本共産党