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「日本共産党」という党名について

多くのみなさんから、今度の選挙結果をうけて「党名をかえるべき」とすすめられます。


まず、みなさんの善意のご意見に感謝を申し上げます。おおむね「中国や北朝鮮、旧ソ連をイメージしてしまう。実体は違うのだから…」ということですよね。本当にありがたい。日本共産党のイメージアップ戦略をみんなが考えてくれての提案なわけですから。


イメージは大事です。「美味いんだから食えばわかってもらえる」「わからない人は仕方ない」って態度はよくないですよね。いくらアピールしても暗闇で投げキッスしているようなものかもしれない。興味をもってもらう工夫や、悪いイメージを払しょくする努力はどうしても必要です。


しかし、政党の名前は、イメージ戦略だけで考えてはいけない問題でもあるんです。みなさんの善意のお気持ちに感謝したうえで、頑固といわれると思うけれど、どうして私たちがこの名前にこだわるのか、あらためて考えてみたいと思います。少しでもご理解いただけたらうれしいです。


まず、私たちが95年間この名前を名乗ってきたという事実についてです。


これは、名乗り続けることができたといった方がよいのかもしれない。だいたい党の名前を変えるときとは、何か大きなあやまちを犯して、理念や路線をかえて再出発しなければ、国民の皆さんに顔むけができない、再び支持を得られないというときだから。


もちろん、私たちにだって誤りはありました。でも大きな問題(平和や国民の利益を守る立場だったかどうか)でまちがいはなかったと自負しています。つまり95年間、同じ名前を名乗り続けてもよい、その資格のある党だと私は思うのです。


同じ名前のお隣さんが、悪い人だったとして「あなたもその仲間だと思われるから名前をかえなさいよ」といわれても、やはり釈然としない。その悪い人たちが名前をかえるならわかるけど、なぜとばっちりを受けている私たちが?というのが私の正直な気持ちです


共産主義(あるいは社会主義)…これは私たちの描く未来社会の呼称です。19世紀にマルクス、エンゲルスによって、その基礎が据えられました。資本主義を徹底的に分析し(そもそもこの社会を資本主義と名付けたのがマルクス)、自由と民主主義を当時の誰よりも探求しました。そしてこれを人類が生み出した価値ある制度として、共産主義にも引き継ぎ、さらに充実、発展させ、開花させようと考えました。
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写真はリンカーンからのお礼状。アメリカ大統領に再選されたリンカーンに、マルクスが祝辞を書いた、そのお礼です。マルクスは民主共和国として、また世界初の人権宣言が発せられた国として、アメリカの偉大さをたたえたのです。共産主義の権化と”自由の国”との交流。面白いでしょ?


「どうして共産党が民主主義をめざすの?」と何人かの方から質問を受けますが、聞くたびに、旧ソ連の巨悪を思います。あんな自由を抑圧する社会をめざすというなら、私自身が日本共産党をやめますよ(キッパリ)。それに中国…あれほどの横暴はないですよ。核兵器でも領土問題でも、このままのやり方を続けるならば、この国もまた世界の巨悪です。北朝鮮が共産主義?冗談も休み休みいってほしい…


戦前、宮本顕治や小林多喜二をはじめとする先輩たちは、いったい何のために命をかけたのか。絶対主義的天皇制のもとで「国民主権」と「侵略戦争反対」を主張しました。当時「臣民」とされ、何の権利も保障されていなかった国民の「人権」を主張しました。そのために逮捕、投獄され、虐殺までされた。自由のために命をかけた歴史をもつ党が、なぜ自由を抑圧する社会をめざさなければならないのか…


戦前の先輩たちはもっと生きたかった、自由を謳歌したかった。だからこそ、それを抑圧するものと命をかけてたたかった。それが未来につがなるという確信もあったのだと思います。「国民主権」「平和」「基本的人権」…現代では日本国憲法の大原則です。共産党員のみならず、自由と民主主義のために、たたかった人々は存在していた。これは日本の誇るべき歴史だと思います。


同じように、現代を生きる私たちも、未来社会は現代社会よりも、さらに個人が尊重され、それぞれの能力が花開き、発達する社会(=共産主義)になることを確信しています。もちろん今の日本はあまりに歪んだ資本主義だから、これをルールある社会にかえていくのが当面の目標ですし、それ自体が革命的なわけですけれど。


でも、やっぱり資本主義では絶対に解決できない矛盾ってあるんです。これからおいおい書こうと思いますが、それはかなり深刻な問題です。やっぱり人類は資本主義では終わらない。いや終わることはできない。さらによりよい社会が社会主義であると確信しています。人類の歴史のなかで、まだそこに到達をした国はまだ存在していません。


「名より実をとれ」という声も聞こえてきそうですが、かつて資本主義国で最大の共産党といわれたイタリアとフランスの共産党をみると「名は体を表す」ともいえます。


イタリア共産党は風向きを見て、ソ連崩壊の年の大会にいち早く「共産党」の名前も、マルクス主義の理論も捨て「左翼民主党」という党名に。その後「左翼」もはずし「民主党」となり、姿形はなくなりました。フランスは「ソ連の失敗はマルクス主義の失敗」だとして、共産党の名前は残すが、マルクス主義の立場は取らないと発表してから衰退の一途…来年にも消滅することを代表が今年宣言してしまいました。共通するのは、資金面でも理論面でもソ連いいなりだったことでしょう。やはりソ連崩壊とともに深い混迷に陥った結果がこれです。


私たちはスターリン以来のソ連によって、歪められてきたマルクスの理論を、本来の姿に戻し、さらに発展させて、現代の日本社会にいかして活動しています。日本共産党の綱領とはそのエッセンスなんです。”レジェンド”不破哲三氏曰く「科学的社会主義のルネサンス」…まさにです


わたしは、発達した資本主義の国のなかで、本来の共産主義を展望している共産党の一員であることに誇りを感じています。また、その誇りや理想があるからこそ、いまの日本社会を、よりよい社会にかえるために、困難はあってもがんばれる、生きていけるのだと思います。


党名をかえるということは、こうした目標やロマンを捨ててしまうことになります。前述のような、戦前の先輩たちの命がけのたたかいも込められています。95年の歴史の重み、本来の共産主義をめざす理想の重みがある名前なんですね。


時間や労力がかかるのは当然。名前をかえない理由や、本来の共産主義について、多くの人に理解してもらう活動をやりぬくことこそ、共産党の使命だといえるかもしれません。いろんなやり方で、それこそイメージ戦略も練りに練って、みんなに伝えていきたいと思います。


「かえないでよかった」とみんなに思ってもらえるその日まで。

by kouzai2007 | 2017-10-31 16:13 | this is日本共産党

日本共産党品川地区委員長(衆院東京3区予定候補)が共産党を丸ごと知ってほしくて書いてます


by 香西かつ介
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