「もしも中国や北朝鮮が攻めてきたら」

「もし万が一、中国や北朝鮮が攻めてきたならば…」についての共産党の考えです

■そんな場合は、もちろん自衛隊に対応していただきます。さらに、日米安保条約第5条の共同対処の条項にもとづいて、米軍にも必要な範囲で出動してもらうことになるでしょう

仮に今度の参院選、次の衆院選で野党が多数となり、野党の連合政権づくりが問題になる段階でも、この方針を共産党はかえるつもりはありません。したがって、万が一攻撃された場合の対処方法については、与党はもちろん日本共産党も含めた野党もすべて一致しているところだと思います。



同時に、もっともっと大切なことだと思うのは
■中国との尖閣諸島の領土問題、北朝鮮のミサイルや核開発問題など、これらをどう解決していくのかの、真剣な議論と方針です

日本共産党は、やはり平和的、外交的に解決するより道はないと考えます。軍事的な挑発に軍事で対抗しては、それこそ戦争になってしまうではありませんか。これは双方、誰も望んでいないことです。

a0264677_16351911.jpg

 写真は、今年5月に、日本共産党の緒方靖夫副委員長(国際委員会責任者)が、中国共産党中央対外連絡部の宋涛(そうとう)部長と会談した模様です。


南シナ海問題について、緒方副委員長は「中国自身も認めているように、南シナ海で領土に関わる紛争の存在は明白だ。領有権の判断に関わるつもりはないが、話し合いによる外交的な解決しかない」「中国は岩礁や浅瀬を大規模に埋め立て、飛行場や軍事施設まで造っている。これは、中国も署名した南シナ海行動宣言(DOC)に反しており、一方的行動は中止すべきだ」と、明確に述べて、日本共産党の立場を伝えています


これこそ、いま日本政府がやるべきことだと思うのです。もちろん2国間だけでは、交渉が行き詰まることもあります。だからこそ、「6か国協議」で枠組みを広げて、国際社会で対処する必要があるのです。



尖閣問題についても同様です。日本の領有の根拠は明白です。歴史的には中国側だって、日本の領有を認めていたことだってあるのですから。したがって、外交テーブルをつくって、それらを示し、正々堂々と「日本のもの」と主張すればよいのです。説得力もあるので、国際的な理解も広がると思います。丁々発止のやりとりを外交でやろうというのです。


それこそ中国は世界から追いつめられることになります。こうした外交交渉の途中で今までのように軍艦を出したりしたら、さらに中国は国際的に孤立して窮地に陥るでしょう。



軍事でことを構える、国を守るというのは、威勢がいいように見えますが、本当のところは、道理を尽くして、話し合いで物事を解決する自身のなさの裏返しではないでしょうか。「臆病」な考えとさえ思います。しかも、この態度が相手の危険な挑発を誘発するのです


軍事では日本を守ることはできない。そして平和を築くこともできない。何より道理にもとづく外交こそが21世紀の国際社会では最も強いものだと思うのです。無法者が無法者ではいられないような合意形成をつくる。ここに活路があると考えます


日本の外交といえば、ずっとアメリカにおんぶにだっこです。戦前は軍部にしか権限がなかったといっても言い過ぎではないと思います。外交力という点は、世界でも非常に遅れた国ではないでしょうか。軍事同盟を解体し、対話の力で、紛争を解決する力。戦争に発展させない、未然に「芽を摘む」ことによって国を守っているASEAN諸国にもっと学ぶべきですし、これこそ21世紀型の「国防」ではないでしょうか


必要以上に北朝鮮や中国の脅威をあおって、憲法違反の安保法制(戦争法)をゴリ押ししたことは許せない暴挙です。もっといえば領土問題はじめ北東アジアの平和や安定をどう築くのか、まったく無策なのが安倍自公政権だといわねばなりません。


よく「安保法制の対案を出せ」といいますが、そんなことははまず憲法を守ってからいってほしいのですが、敢えていえば、以上が1つの対案です。


こうした努力を経て、将来「もう自衛隊はなくても大丈夫」…これが国民多数の合意になったときに、はじめて、日本共産党は自衛隊解消を提案するという考えです。


繰り返しになりますが、今度の選挙で自衛隊の存廃など、誰も問題にはしていません。


いま問われているのは、安保法制で自衛隊を海外に出して、武器を使った作戦を行わせ、殺し殺される部隊にするのかどうか。あるいは、自民党の改憲草案にある「総理大臣を最高指揮官とする国防軍」にして、地球上どこでも戦争に出かけることができる部隊にするのかどうかです。

被災地支援に汗を流す自衛隊員の命を軽んじているのは、安倍首相自身にほかなりません

[PR]
トラックバックURL : http://zaian7.exblog.jp/tb/22970682
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by え? at 2016-07-17 19:18 x
共産党の綱領で,
「自衛隊の縮小」「自衛隊の解消」を堂々と言いながら,
「自衛隊に対応していただきます」って何のギャグですか?


それから、中国は南シナ海の領有について
「国際仲裁裁判所判決? 何それ? 知らんよ」って言ってますよ。
ちょっと行って,なんとかしてきてくださいよ。
Commented by kouzai2007 at 2016-07-20 16:11
うーん、、、綱領とブログ記事をよくお読みになってからコメントいただきたいと思いますが…

自衛隊は違憲の存在であり、段階的に縮小、将来的に廃止にするのはその通りです。しかし、すべて国民の合意がなければやらないといっているのです。

「縮小しても大丈夫」「なくしても大丈夫」という合意がなければ提案もいたしません。その国民の合意を得るためにどうするのか、記事では書いたつもりです。

この過程において、よく議論される「攻撃されたらどうするのか」という問いにもこたえたつもりです。

中国問題の解決は、当然、野党としてできる限りのことをしなければなりませんが、与党、政府の方針と行動が決定的です。ぜひ、ご進言ください
Commented by お返事 at 2016-07-21 21:41 x
良く読めとおっしゃいますが。
「違憲」という言葉を香西さんがどのような意味・重みをもって使っているのかが分からないので、混乱しているのです。それとも私が「違憲」という言葉を重く捉えすぎているのでしょうか?

「憲法違反」というものは、放置していいものなのですか?
「違憲だけどほっときます」というのは「憲法遵守」の立場だとは思えません。

共産党が自衛隊を「違憲」というのなら、違憲なりの筋を通せばいいだけの話しだと思うのです。「違憲だから使ってはいけない。自衛隊は解散にしましょう。」これは、(賛成はしないけど)筋道は理解できます。

でも香西さんが言っているのは,「違憲だけどみんなの意見聞きましょう」ということです。
「違憲だったら,そういう状態にならないように対応する」のが筋ではないのでしょうか?
日頃「憲法絶対」みたいな主張をなされているのに、「違憲状態もほっとくよ」と曖昧な話になっているので,混乱しているのです。

香西さんの文章を見ていると,実は「自衛隊は自国の防衛ということだけに限れば違憲ではない」と思っていらっしゃるように思えます。そういう考えで文章を読むと理解できます。
ところが、共産党綱領では「違憲」でしょ? 
結果として,「違憲」という言葉の説得力が薄れています。

本当は共産党も自衛隊を完全な違憲だとは思っていなくて,方便として(共産党の立場を守るため)違憲だと言い続けているように妄想してしまいます。


(追記)
時代遅れの共産党綱領を直せばいい話しなのですけれどね。香西さんも,綱領より現実的な解釈をなさっているではないですか。

(追記2)
もし、自衛隊についての7月6日の香西さんの文が,野党共闘のためだけの、その場凌ぎの対応として書いていらっしゃるのなら,選挙戦略だけの思想であり,大変残念に思います。
Commented by kouzai2007 at 2016-07-30 11:04
>違憲だから、そうならないようにするのが筋…

まさに日本共産党なりの「筋」を述べているわけです。違憲の自衛隊をどう解消していくのか。その現実的なプロセスとはご理解いただけないでしょうか


>野党共闘のためだけの、その場凌ぎ

戦争法廃止の国民連合政府のよびかけ、それにもとづく野党共闘の提案は2015年9月に行っています。日本共産党綱領を改定し、この自衛隊の段階的解消論を打ち出したのは、2004年です。

また共産党の政権構想は、それよりもっと以前から明確です。安保廃棄などを条件にする、いわゆる民主連合政府でなくても、時の政権があまりにひどく、その政権を打倒することが国民の利益に叶い、それを望む国民の声や運動が大きくなっている場合、安保廃棄や自衛隊廃棄などは脇に置いて、さしあたって一致する目標で、統一戦線によって政府をつくろうというものです。

したがって、昨日、今日考えたものでもなく、国民や他の野党むけの野党共闘のポーズではないことは申し上げておきます
Commented by お返事 at 2016-07-31 10:24 x
>また共産党の政権構想は、それよりもっと以前から明確です。
そういう時間的なことではないんです。 

たとえば個人でも,日頃「○○は俺がいつも大事にしていることなんだ」と主張しながら、「いや、今は緊急事態だからそれ関係ない」とすぐ言う人,信じられますか。これを繰り返せば「あいつまた言ってるよ」で無視されてしまいます。そういう人間の心情面ってご理解頂けますよね?
共産党の立場ではもちろんいろいろ理屈はつくんでしょうけれど、でも人間って単純化して考えるから、共産党がやっていることは、そういうふうに思われちゃう面もあるんです。いくら政治的意義を語っていただいても,なんかご都合主義に思えてしまうんですよね。


「自衛隊を解消していくプロセス」とおっしゃいますが,そのプロセスって,もしかしたら300年くらいかけるおつもりなのでしょうか。香西さんのブログ本文でおっしゃっていることを読むと、プロセスの入口で止めておこうとしているように思えます。実は自衛隊解消はせずに現状維持でいこうとしているように思えるのです。
であれば、共産党の綱領を変えましょうよ,と言いたいのです。

「中国や北朝鮮の軍事行動なんかありえない」とばかり絶対に語ろうとしない政治家もいる中で,「もし起こったら」で文章を書ける香西さんなら,現実的に考えられると思うのです。

「都合によって主張したり保留したりする」ような綱領では、悪印象だと思います。


参議院選の前、政治関係のツイートを何人か眺めていたのですが,お名前は失念しましたが,ある共産党の議員と思われる方(もしかしたら議員ではなかったかもしれません)が書いていました。
「一緒に活動している若い子が『共産』っていう看板を下ろしませんか?」と言ってきたと。
それに対してその議員の方はたしか「それは我々の存在意義だから」みたいなことをいって返してたんです。
議員の方は「いいこと言った」みたいに思ってるようでしたけど,私は若い方の方が正しいと思いますね。だってその若者が党の活動で世間に呼びかけていることと,共産主義とつながってないんですから。内部から見ても「共産主義」という前世紀の遺物にしがみついているのが分かるんだと思いますよ。
若い方の感覚を大事にしましょうよ。


部外者が勝手なことを言って失礼してますね,済みません。でも、お考え下さい。
Commented by kouzai2007 at 2016-08-03 10:30
>実は自衛隊解消はせずに現状維持でいこうとしているように思える

「万が一攻撃されたら」のタイトルで、その対処法から書き始めたからなのかもしれませんが、実はその後に書いたことがもっとも伝えたいことなのです。

つまり、国民のみなさんが「自衛隊は必要だ」と思う背景には、現実の脅威があるわけです。領土問題、核開発問題、拉致問題…そうした北東アジアの脅威をどうなくしていくのか、日本共産党なりの、その方策を後半にお伝えしています。

脅威がなくなれば、あるいは、新たな脅威が生まれても、軍事ではなく対話で解決ができた、実はそっちが効果的ね、という政治的経験を積めば「もう自衛隊はいらないのでは?」「なくてもいけるじゃない」という国民的合意は将来的にとれると考えています。それがどれくらいの時間がかかるかはわかりません。

1つだけいえることは、安倍政権が続くほど、その時間はうーんと長いものになってしまうでしょう。

安倍政権は、憲法改正するためなのか、本気でそう思っているのかはわかりませんが、まともに外交しないうえに、必要以上に脅威を煽っています。そして数の横暴で集団的自衛権までやっちゃいました。

これでは、外交、対話で物事を解決する政治的体験はできません。日本はアメリカにずっと依存していることによって。著しく外交力のない国になっていると思います。

東南アジアでは、対話と道理の力によって、脅威から自国を守る術が当たり前になっています。

すぐに軍事を捨てろとはいいません。しかし、それを強化して、さらには戦争を禁じた憲法を改正して、海外で行使できるようにすることが、本当に日本を守ることになるでしょうか?

21世紀は20世紀の初めとは違います。切り取り勝手の戦国時代ではないのです。戦争で自国の領土や権益を拡大しようとしている国があるでしょうか?アメリカだって、そうあからさまにはできません。

いまの時代に即した、あらたな国防を考えるときではないでしょうか



Commented by お返事 at 2016-08-03 18:51 x
丁寧なコメントありがとうございます。

>実はその後に書いたことがもっとも伝えたいことなのです。
いや、それを読んでいたからこそ、私は最初のコメントをしたのですけれど…。
                 ↓
>それから、中国は南シナ海の領有について
>「国際仲裁裁判所判決? 何それ? 知らんよ」って言ってますよ。

”二国間のやりとりだけでなく、国際的な判断でさえも中国は「判決なんて紙切れだ」という発言をしているではないですか。無視ですよ。善意や誠意を持って応対しても,それが通用しない世界はあるでしょ。”
…という意味で,最初のコメントにあの文章を載せたのです。すみません,短すぎで。
丁寧にコメントを書いていただいて申し訳ないですけど,香西さんのおっしゃりたいことは,自分なりに読み取っているつもりなのです。

ロシアのクリミア併合だって(あれはまた単なる侵略とか言いづらい面もありますけど)軍事力は行使してるし、全く無関係の航空機も撃墜されて死者も出しておいて、でも国際社会は手を出せない。「対話外交」だけでは無力な場面はいくらでもあると思うんです。しかも相手は「武力行使」も「外交」の範囲内なんですから。

だからってもちろん、私が「じゃあ武力で対抗しろ」なんて主張しているわけではないですよ。対話は大切に決まってます。でも、世界に軍事組織(公式非公式問わず)があり、全ての組織が適切な管理下に置かれているわけではないことを考えれば,万が一に備えた軍事的な備えは必要だと思うのです。あくまでも「防衛」としてですが、自衛隊は必要だと思っています。

で、なぜこうもぐたぐたとコメントを繰り返すかというと,
香西さんの文を読んでも「海外への武力派兵絶対反対」「日本の武力行使は絶対反対」は読み取れるのですけど,「自衛隊廃止」の必要性は実は主張してないんですよね。今回のコメントでも、別に自衛隊の廃止をすぐ求めてはいらっしゃらない。廃止はいつでもいいらしい。
というより本音は私の考えに近いんじゃないか?

<コメントに文字数制限があったので分割>
Commented by お返事 at 2016-08-03 18:52 x
(つづき)
だから「共産党綱領の自衛隊廃止の文言は無意味」だと、つい、ぐだぐだ言っちゃうわけですよ。
あの項目が何かに役立ってますか? 野党共闘時にも「あそこは自衛隊と天皇制を否定する党だ」と自民党だけでなく、共闘相手の民進党すら言う状況ではないですか。で、当の共産党さえ,別に現在自衛隊・天皇制廃止のために活動しているわけではないし封印しても平気なのだから、存在意義がないでしょう。
だから、「綱領を変えましょう」と言っているのです。


(天皇制廃止については,もっと分かりません。
現に天皇の存在について規定しているのは憲法のはずなんですが,憲法に書かれたことを憲法絶対を主張していると思われる共産党が否定できる論理が私には分からないからです。)

いろいろ書きましたが,別に共産党の主義主張の中身に怒っているわけではないんです。
首尾一貫していれば,意見が異なっても別にいいんです。
私が腹が立つのは,
1) 実は達成する気がないらしい(あるいは少ない)ことを平然と綱領で謳っていること。
2) その主張により,現実問題として,多くの国民の選択肢から外れてしまうこと。
の二点です。
自民党に反対するものにとって,選ぶには主張があまりにも明後日の方向に向きすぎていて,選べない。しかも主張と現実の行動と乖離しているので信頼感が得られず、なお未来を託しにくい。
その結果、与党が暴走したときに,選べるものが国民に残っていない。対案が対案として成立していない。…これは国民にとっては不幸だと思います。
現在の党綱領は、安倍政権の対抗にもなりえていないし,結果的に国民の選択肢を狭めているだけだと思います。

私は,もっと現実的な方針を掲げて、自民党と対抗できる勢力になるべきだと思っています。
そのための「綱領」改正です。


不勉強でおかしなこと多々あるかもしれませんが,またご指摘ください。
Commented by kouzai2007 at 2016-08-05 09:00
くりかえしですし、かみ合わないと思いますが…

本気で、国民的合意を得て自衛隊を解消しようと思っているからこそ、北東アジア平和協力構想を提唱しているわけです。つまりは達成する気満々です。災害救助など、役割を果たしている自衛隊員のみなさんはリスペクトしていますよ。しかし、違憲の組織であり、将来的に解消していく立場、方針に変わりはありません。

天皇条項については、いまいちど綱領4章から引用しておきます

「『国政に関する権能を有しない』などの制限規定の厳格な実施を重視し、天皇の政治利用をはじめ、憲法の条項と精神からの逸脱を是正する」

…まずここで天皇条項も含めた、すべての憲法条項を守る立場は明確です。

「党は、一人の個人が世襲で『国民統合』の象徴となるという現制度は、民主主義および人間の平等の原則と両立するものではなく、国民主権の原則の首尾一貫した展開のためには、民主共和制の政治体制の実現をはかるべきだとの立場に立つ。天皇の制度は憲法上の制度であり、その存廃は、将来、情勢が熟したときに、国民の総意によって解決されるべきものである」

…憲法上、日本は立憲君主制の国ではありません。したがって、天皇制があるから、貧困や格差が広がっているわけでも、海外で戦争する国づくりや、原発、TPPが進められているわけではありません。憲法の条項を厳格に守りさえしていれば、国民生活や日本の外交方針を天皇制によって左右されることはないはずです。

しかし、うんと民主主義が進んだ将来では、政治に口出しはできないとはいえ、1人の人間が世襲で国民のシンボルとなる制度が、国民主権にふさわしいのか?という議論は出てくるでしょう。それが国民的な合意になった段階で、憲法改正して完全な民主共和制にしようじゃないかという提案です。

この立場を「否定」というのでしょうか
Commented by お返事 at 2016-08-05 19:42 x
ありがとうございます。

実はかみ合わない理由は、私にはわかっている気がします。
香西さんが,共産党綱領を、ご自身が生きていらっしゃる間に達成するような目標ではなく,数百年後に達成できればいいレベルの遠い願望であると考えていらっしゃるからだと思うのです。

--------------------
私もいい加減な姿勢で書いて香西さんのお手をわずらわせたいわけではありません。真剣に考えてのことです。「天皇制否定」という言葉も、まさに、香西さんから示していただいた綱領の文章そのものを見て,書いたことです。

まず第1文。
『11 天皇条項については、「国政に関する権能を有しない」などの制限規定の厳格な実施を重視し、天皇の政治利用をはじめ、憲法の条項と精神からの逸脱を是正する。』

この文章に関しては、私と香西さん、お互い認識に問題はないと思います。

二番目の文章。
『党は、一人の個人が世襲で「国民統合」の象徴となるという現制度は、民主主義および人間の平等の原則と両立するものではなく、国民主権の原則の首尾一貫した展開のためには、民主共和制の政治体制の実現をはかるべきだとの立場に立つ。』

問題はここです。この文章はどう読んでも,「天皇制と民主制は両立しないから、民主共和制に移行すべきだと、共産党は考える」としか、私には読めません。これを天皇制否定ではないと言い張ることができるわけがありません。

さらに三番目。
『天皇の制度は憲法上の制度であり、その存廃は、将来、情勢が熟したときに、国民の総意によって解決されるべきものである。』
これも、明らかに天皇制廃止を選択肢に含めた文章です。前文と合わせれば,当然「廃止」を主張したいのでしょう。しかし、そのためには憲法改正をせざるを得ません。
まさか共産党は『共産党の考えに沿った憲法改正はしていいけど、そうでない改正は許さない』というお考えではないですよね?


この二番目三番目の文を読んでなお、「否定ではない」と香西さんがおっしゃる理由が私には本当にわからないのです。
しかもその条文の意味自体には直接的なコメントをせず、わざと微妙にずらして説明しています。無理があることをご承知なのです。

<つづく>
Commented by お返事 at 2016-08-05 19:43 x

<つづき>

ただ、次のように考えれば話しは合うのです。

香西さんが「綱領に書いてあることは,ずっと遠い未来のことだから。ただの”願望”です」という前提条件で語っている、ということです。
『現在は』天皇制を別に否定していないですよ、と本気で思っていらっしゃる。
(これが、今日のコメントの最初に私が書いた文章の意味です。)

香西さんのコメントの最終部分。
(1)現状の天皇制には、現時点では何の問題もないと香西さんは認めています。
(2)香西さんは『うんと民主主義が進んだ将来では』という表現を使っています。

つまり、香西さんも共産党綱領が(遠い目標ではあるけれども)現実的なものだとはちっとも思っていない、という結論にならざるを得ないのです。だからこそ「共産党は天皇制を否定していない」と堂々と言えるのです。
香西さんが現時点でまったく天皇制を否定してるつもりがないのですから,私が「天皇制否定している」と言えば反論なさるのも理解できます。
ですから、そこ(綱領の位置づけ)を認めていただければ,話しはかみ合うのです。


ただ、書いていて私はなおのこと、綱領見直しの必要性を強く感じるようになりました。
共産党が、宗教団体ではなく政治組織として活動するつもりなら…ですけれど。宗教であれば,他に悪影響を及ぼさない範囲であれば,届かぬ理想をずっと掲げ続けることになんの異論もありません。
しかし政党としてみれば、現状(社会の現状・党の現状の両面)と適合しない綱領を掲げること自体が不合理ですし、有権者の理解を得られないばかりか混乱させるからです。また、現状とかけ離れた綱領をもつことは、綱領絶対を主張するいわゆる「原理主義」の活動を招くことにもなり得るからです。


今日の最後に、ひとつ疑問なのですが。
香西さんとはこうして何回も意見交換させていただいて,嘘ではなく正直に語っていただける方であると分かっていますし,それを踏まえた上で(私は)上のような結論に達したわけですが。
他の共産党の方々は,党綱領についてはどのようにお考えなのでしょうか? 
つまり、党内で「綱領」の位置づけについて意思統一はできているのか、ということです。
また教えていただければ幸いです。
Commented by kouzai2007 at 2016-08-09 16:38
日本の将来の発展方向を明記している部分を削ることはできなせんよ。当面めざすものと関係ないことが改定の理由にはなりません。政党の目標や理想を明記することは、むしろ綱領の本質ともいえます。

「権能を有しない」から、平和や民主主義、暮らしが脅かされる原因はここにはない。したがって社会変革の課題と天皇制廃止とは無関係です。だからといって、未来永劫残すべきであり、私たちも共存しますという主張にもならないでしょう。

憲法の全条項を守るためには、財界やアメリカの支配から国民が主人公の政治を実現する必要があります。それが実現したとして、それで日本の民主主義の課題が終わったわけではありません。

憲法の全条項が守られることは大事ですが、おそらくその段階では、前近代(もっと昔からの制度か)の残滓として、天皇制という制度そのものへの研究や議論が研ぎ澄まされていくことは容易に展望できます。もちろん、廃止するには、憲法改正の手続きが必要ですね。
Commented by kouzai2007 at 2016-08-09 16:39
(つづき)
>共産党の考えに沿った憲法改正はしていいけど、そうでない改正は許さない

とんでもないことです。最後の一文にも「国民の総意によって」とあるとおり、私たちは主権者である国民の判断にゆだねるといっているのです。

「情勢が熟した時」とは、すでに述べたとおり、国民的に天皇制の存廃が問題になるような将来のことです。そこまでにいたる過程では、国民がいろんな経験もすれば、さまざまな角度からの議論もおこなわれるでしょう、おっしゃるとり相当長い時間のかかる過程です

この過程では、私たちも、当然、天皇制度と共存していくことになります。その共存の基準こそ「国政に関する権能を有しない」という現在の条項を厳格に守るということになります。

憲法の定めにしたがえば、主権者である国民の求めでもないのに、改憲を発議することすら許されないはずです。この立場は一貫して変わりません。

こうした将来展望を綱領に明記することは当然というか、むしろ、そうした展望をもって、国民とともに考えることができる綱領をもつ党の一員として誇りに思っています。

>党内で「綱領」の位置づけについて意思統一はできているのか

綱領改定した2004年の党大会でも、自衛隊と天皇制については、いちばんたくさんの意見や疑問が出されました。何か月にもわたって全国の党で論議して決めた方針です。また、その後の実践や情勢の変化で、いっそう認識は深まっています。

もちろん入党して間もない人や、さまざまな事情を抱えて、身につけることが困難な党員がいることも事実です。そうしたみなさんもよく援助して、すべての党員が理解し、身につける努力がもとめられることは言うまでもありません
Commented by お返事 at 2016-08-09 19:02 x
いつもご丁寧にありがとうございます。

>当面めざすものと関係ないことが改定の理由にはなりません。
いやそれ、私の言ったことと微妙にズレています。
>だからといって、未来永劫残すべきであり、私たちも共存しますという主張にもならないでしょう
いや、それも飛躍してます。
私は別に共産党も天皇制を認めろとか言ってないです。
単に,傍から見ていても筋が通っているように行動して欲しい、と思っているだけです。

もう一度整理します。
「天皇制を否定なんかしていない。と言っているのに、将来的には廃止を目標としている」わけですから、少なくとも現時点では正反対のことを言っているわけです。
「無関係」ではなく「矛盾」しているから、現在の姿勢を変えないのであれば綱領改訂を。と言っているつもりなのですが。
「『否定してない』は『肯定』とは違う」とか訳の分からない理屈はなしにして下さいね。

天皇制について「共産党の姿勢が矛盾しているように見られてしまっている」という現状なのは、分かって下さい。だから選挙中でもそれが揶揄のネタに使われるんでしょう?


綱領を変更しないことを前提に、今の共産党が筋を通すとしたら,
「共産党は将来的に天皇制の廃止を目標としている。しかし、現在はその議論をする状況(時代?)でないので、機が熟すまでは天皇制の存続・廃止については議論をしない。」のだということをもっと明確にするべきです。
そんなのずっと言ってることじゃん、と内心思っていらっしゃるでしょう? 
なのに「天皇制を否定してない」とか言うからぶちこわしなんです。(単なる言い逃れに聞こえちゃってます。)
あるいは、「野党共闘の間は論点にしない」という言い方をするから、「ただの選挙対策」と見られちゃうんです。


共産党って皆さん頭良いから内部の議論は深くてすごいんでしょうし、私の文なんて香西さんから見たらすっげぇくだらないレベルの話だと思うんですよ(あきれてらっしゃる顔を想像してます)。
でも政治って「多数の人に理解してもらう」ことが必要でしょう? もっと一般人が納得しないと支持は増えません。
香西さんたちが自分たちは筋を通してしているって自信をもっていらっしゃるのは分かります。
でも、普通の人たちからみて「筋が通っている」と思われないとダメなんです。
それが言いたかったんです。
Commented by kouzai2007 at 2016-08-09 20:39
全くくだらないなどとは思ってませんよ。むしろおなたがおっしゃるとおり、伝え方の勉強の一貫として、このブログもやっているつもりです。

将来はめざすが、いまは問題にしていないというふうには理解されていないということですね。さらに付け加えると、その選択は国民に委ねているというところも理解していただきたいポイントです。

わかりやすく、筋が通っていると理解されるように、自衛隊の問題と合わせて、さらなる研究を積みたいと思います
Commented by お返事 at 2016-08-09 22:36 x
済みません,この一文を見て実は相当驚いています。

>将来はめざすが、いまは問題にしていないというふうには理解されていないということですね。

もしかして、今までそんなこと考えもしなかった…というわけではないですよね?
これは私との話をもう切り上げるために、あしらうつもりで書いてるんですよね??? ホントは分かってらっしゃったことですよね!!!??? 
お願いだから,今気づいた!みたいに書かないでください!

いや、本当に国民に伝わってると思ってらっしゃったんですか? そちらの方が正直不思議です。
いや、ほんとビックリです。

最初のコメントから,ここまで書いてやっとこの位置にたどり着いたかと思うと感慨深いです。
私はずーっと書いてて、香西さんの「自分たちは絶対間違っていない!」というかたくなさを感じ続けていたので,いま初めて違う印象を受けてそれも驚きです。

「党方針は国民に理解されてない」という前提で私のコメントを最初から読めば,もっと分かりやすいと思うのですが…。


失礼ついでに,自衛隊に対する香西さんのブログ本文の印象を例え話にします。
実際の共産党がどうこうではなく、あくまで世間がもつ可能性があるイメージですよ。
とにかく世間は「共産党は自衛隊を憲法違反だとして否定している、解体したがっている」という程度の理解なんですから。

「働き者の奥さんを普段から大切にせずわがままばかり言う旦那。自分の気に入らないことがあるたびに『俺のやることに勝手に手を出すな』『もうてめえなんか出て行け』『どうせもうすぐ離婚するんだから』『お前の存在価値なんかねえんだよ』と罵ってばかり。
ところが自分がちょっと困ると『こんなの女房の仕事だろ! しっかりやれ!』とどなりちらす。そして、さまざまな理屈をこねてそれを正当化し、『俺ほど家庭を大事にしているやつはいないよ』とか周囲に自慢しちゃう」…そんな男

こういう悪いイメージですかね。書いてて悲しくなりましたが。

↑あくまで例え話ですから、イメージに反論されても私も困りますからね(念のため)


ああ、また失礼な文を書いてしまいました。
ただ、私の真意が共産党の罵倒ではなく,改善への提案(になってないか)であることはご理解頂きたいところです。
ともかく、今後のご健闘をお祈り申し上げます。
Commented by kouzai2007 at 2016-08-09 23:53
ええ、かなり前から気づいてますよ。 正確に伝わっていれば選挙はもちろん様々な場面で国民のみなさんの党に対する理解や印象は違っていると思います。

あなた様が善意で提案をしてくれている気持ちもなんとなくはわかるつもりになってますよ(失礼ながら、その夫婦の例を除いて)
Commented by お返事 at 2016-08-11 20:01 x
夫婦の話は作り話ではありますが。
今の選挙は支持政党がないという人が3割もいる中での選挙なのですから,その人たちに言葉が届かなければ投票してもらえません。
みんな政党の主張をしっかり聞いて投票するとも限りません。聞きかじった情報で「共産党は自衛隊反対なんだ」と思っているところに、「自衛隊に働いてもらいます」と言われれば、「存在否定しておいて働かせるのかよ」と、素直に思っちゃう人が出ることは、当然あり得ることだと思います。(というより、ネット上ではそういう種類のコメントも多いのではありませんか?)

支持者以外のいろんな人に,情報を効果的に伝えていかないと、たとえ次回も野党連合したとしても、自民に勝てないと思うんです。
共産党の,自衛隊についての姿勢を例えば100字程度(短いとニュースでもツイッターでも使いやすいから)で本筋を言えるようにしておくことって、必要ではないでしょうか。

この夫婦の例みたいに思われてるかもしれない、と想像すれば、対策を考えたくなるのではありませんか?

だから、あえてあんな書き方をしました。
すみません。ご了解願います。


(ただ私もどう主張するか考えて,綱領との矛盾をどうしてもぬぐえない気がしたので,私なら『綱領改定』しちゃうだろうな、と思ったのです。)
Commented by お返事 at 2016-08-11 20:05 x
(追伸)
書き忘れました。
一応今回で区切りをつけますので、これに対するコメント等,必要でなければ放置していただいて構いません。

暑い中ですが、ご健康にお気をつけ下さい。
by kouzai2007 | 2016-07-06 17:00 | this is日本共産党 | Trackback | Comments(19)

日本共産党品川地区委員長(衆院東京3区予定候補)が共産党を丸ごと知ってほしくて書いてます


by 香西かつ介
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31